2025年6月に公開された映画『国宝』。歌舞伎の世界を生きる喜びと苦悩をリアルに描き、その圧倒的な美しさが大きな話題を作り、社会現象となりました。

実写邦画としては歴代1位の興行収入となり、数々の賞を受賞しています。

映画『国宝』を視聴した感想と口コミについてご紹介していきます。

映画『国宝』が気になっている、映画配信が見たいという方の参考になれば幸いです。

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映画『国宝』視聴感想と口コミ

映画『国宝』は日本映画では珍しい、3時間という長丁場。

しかも、題材があまりなじみのない”歌舞伎”という事で、観る前は心配していました…

だって映画に入り込めなかったら、かなり辛い時間になりますよね…⁈

もし、同じ様に心配している方がいたら、気にせずとにかく観て下さい!

確かに、3時間の映画を映画館で観るには勇気がいりますが、ついにネット配信が始まった今ではトイレの心配はいりませんよ。

家で何度も国宝の世界に浸れる幸せを感じつつ、大きなスクリーンで没頭できる貴重な体験を逃した事は悔やまれます…

なんせ、見ている途中で「ママ~」と呼ばれたら、その度に一時停止しなくてはいけないのです…皆さんは少しでも集中できる環境でご覧くださいね!

映画『国宝』は何がスゴイ?

日本映画の記録を塗り替えた映画『国宝』は何がスゴイの?と気になりますよね?

これは私個人の感想ですが、”歌舞伎”という日本古来の伝統芸能に生きる役者達の生きざまを、体感できるという唯一無二の体験が出来るすごさがありました。

国宝のテーマにもありますが、歌舞伎の世界で今も色濃く残る”血筋”の重さがあります。

歌舞伎の家に生まれた男児は生まれながらに役者になる事が決まっていて、後を継ぐという絶対的な物。国宝では、横浜流星さん演じる俊介が、絶対的な跡取りとして登場しています。

一方、喜久雄には歌舞伎の家の血ではなく、ヤクザの血が流れています。いくら芸を磨き注目を浴びても、歌舞伎役者として絶対的に必要な”血”が喜久雄にはないのです。

見るのが辛くなるほどの厳しい稽古に耐える喜久雄の姿に心奪われ、芸を磨き自らの力でのし上がっていく喜久雄に観客は感動すら覚えるはず。

でもどんなに喜久雄が芸を磨いても、所詮部屋子という立場の喜久雄は歌舞伎役者になるというゴールしか描けないのです。

そんな喜久雄の運命を変えたのは、皮肉にも2代目花井半次郎が自分の代役に喜久雄を指名した事。

本当だったら血筋の俊介が代役を務めるはずだった所に、喜久雄が指名されますが、この出来事が歌舞伎の伝統に逆らい、喜久雄と俊介を翻弄していきます。

あの時点で「喜久雄の方が芸が上」と見ていたとしても、代役を喜久雄にしたらどうなるか、2代目半次郎は全く想像していなかったのでしょうか?

自らも歌舞伎の世界で生きて来たのだから、どんな未来が想像できるか考えられたはず…

まさか、俊介が舞台の途中で立ち去り8年も戻らないとは思わなかったにしても、喜久雄が追い込まれるのは避けられたんじゃないの?と思ってしまいます。

喜久雄の生まれを誰より知っている2代目なら喜久雄に訪れる未来も予測できたはず…それであれば、単なる世襲制度ではなく、芸のある者が上に上がれる制度を整える事に尽力し、俊介と喜久雄を競わせるようにしても良かったのでは…。

とはいえ、”人間国宝”に選出される人物は並大抵の努力では、到底到達できない場所にいるという事なんだと思います。

そんな壮大な物語に触れる事が出来て、ありがたいですね。

芸術は見る者を選ぶ?

歌舞伎座の舞台で華々しく輝いていた喜久雄。

2代目花井半次郎という名も受け、これからという時に後ろ盾を亡くした事で、”芸”しか持っていない喜久雄は居場所を無くしていく…

見ている観客も、素晴らしい舞台で「この人は素晴らしい人です」というレッテルがある事で、評価をしているのかもしれません。

それまであんなにももてはやされていたのに、2代目花井半次郎が亡くなった途端に舞台の端に追いやられるなんて…あまりにも露骨すぎて笑えませんよね…

歌舞伎界って、現実でもあんな感じなのでしょうか?

たまにニュースで襲名披露なんてやってますけど、あれも確かに親子でやってますよね。

襲名も言ったもの勝ちという側面もありそうで、観客はそれをもてはやして受け入れていくというのがお決まりの流れなのかもしれません。

現に3代目花井半次郎を名乗る喜久雄が、確かな実力が認められているのは周知の事実。

ですが、実力者の3代目が省かれた舞台を見ても観客はそれを受け入れてしまうんですよね…

それに、歌舞伎役者の中からも「喜久雄に役を与えないのはおかしい」という声が上がらないのはおかしい気がします。

もしかしたら、この映画は今後の歌舞伎界の常識を覆すきっかけになるかもしれません。

 

そして、喜久雄がドサ周りに出る中、小さな舞台で芸をする喜久雄に誰も関心を示さない点が、興味のない者にとって、芸術は価値が感じられないという悲しくも確かな現実を表していました。

現に、歌舞伎の舞台に復帰した後の喜久雄の輝きは目を見張ります。

やはり、芸術は格式や贔屓と言った物で守られてきたのかもしれませんね。

映画『国宝』ネット上の評価は?

『国宝』は、映画館で鑑賞しましたが、本当に大傑作でした。払う金額に見合った価値がありますよ。

— 堅他不願(かたほかふがん) (@hm1d6) May 21, 2026

 

映画『国宝』キャスト一覧

・立花喜久雄(花井東一郎)/吉沢亮

・喜久雄少年時代/黒川想矢

任侠の家に生まれ15歳で父を亡くす。歌舞伎の家に引き取れられ稽古を積み、次第に天性の才能を見出され女形の頂点を目指す。自らの出生の秘密や血筋の後ろ盾のない事に悩む中、ひたすら芸を磨く。

・大垣俊介(花井半弥)/横浜流星

・俊介少年時代/超山敬達

歌舞伎の名門に生まれた御曹司で、喜久雄とは兄弟同然に育ち共に稽古を受けて来た。喜久雄の才能に嫉妬しながらも、誰よりも喜久雄を信じている。お互いを高め合うよきライバルでもある。

・花井半次郎/渡辺謙

上方歌舞伎の名優で、親を亡くした喜久雄を引き取り歌舞伎の稽古をつける。

交通事故にあった自身の代役に息子の俊介ではなく、喜久雄を指名する。

福田春江/高畑充希

喜久雄の幼馴染で、喜久雄の心の支えとなる女性。

大垣幸子/寺島しのぶ

俊介の母で喜久雄の才能を早くから見抜いていた人物。息子を想う気持ちと、喜久雄の才能の間で揺れる。

・小野川万菊/田中泯

女形を極めた人間国宝で俊介と喜久雄に大きな影響を与える。

・藤駒/三上愛

京都の芸者で喜久雄の才能を見抜く。その後喜久雄との子を授かるが…

・立花権五郎/永瀬正敏

喜久雄の父でヤクザの総長。幼い喜久雄の前で殺される。

・立花マツ/宮澤エマ

喜久雄の母。

・徳次/下川恭平

喜久雄の幼馴染で兄貴分、共に歌舞伎の演目を演じていた。