ぽこママぽこママ

今回は「マダムインニューヨーク」というインド映画をご紹介します。自信のない主婦が、新たな自分を求めて一歩踏み出す姿に心を打たれます!主役のシャシを演じる女優さんがとってもチャーミングで魅力的!旦那とむすめにイライラする?シャシは主婦の鏡!など気になる内容を解説しています。毎日を頑張る女性達にぜひみて欲しい作品です!

「マダムインニューヨーク」のレビュー評価

私のレビュー評価

インド映画というと、長編で歌と踊りが繰り広げられるというイメージですが、この作品はインド映画のイメージを大きく変えてくれました。

とてもおしゃれで

主役の女優は誰?

主役のシャシを演じているのは、インドの国民的女優と呼ばれるシュリデヴィさん。

プロデューサーの旦那さんとの間に生まれた2人の子供の子育ての為、休業していたそうです。今作が15年ぶりの復帰作という事で、驚きです!

シュリデヴィ・カプール(1963年8月13日ー2018年2月24日)

なんと残念な事に、2018年に54歳の若さで亡くなられていました…葬儀は国葬で行われ、多くの要人やファンが最後の別れを惜しんだそうです。新しい作品に出演する事はありませんが、この映画の中でシュリデヴィさんに何度も逢いたくなります。

とてもきれいな方ですが、表情がとってもチャーミングなんですよ!目がとっても大きくてきれいなので、表情が際立って見えます。

インドの専業主婦として暮すシャシですが、美しすぎて全くくたびれた感じに見えないのが難点ですかね(笑)シュリデヴィさんがあまりにも魅力的すぎて最初から最後まで輝いていました。

こんなにも主役が輝いている映画って、結構珍しい気がしますがどうでしょうか?

シュリデヴィさん目当てに、過去に出演されたインド映画も見て見たくなりました!

シャシは主婦の鏡!

なんというか、とっても憧れます!そもそも一人でNYに行くってかなり勇気がいる事ですよね?しかも英語が全く話せないと、怖くて躊躇してしまいそう。

英語が話せない事でカフェで注文する事もできずに、自信を失います。(この店員と他の客は特別いじわる!)

でもそこでへこたれず、偶然見つけた「4週間で英語が話せる」という広告に惹かれ思い切って入学します。学校にたどり着くまでにも、たくさんの難関があり無地に学校にたどり着くまでこちらもハラハラします(笑)

そこで出会った様々な人種や価値観の先生や生徒と交流して、自分らしさを取り戻していきます。

家族や友人にも誰にも相談せず、すべて一人で行動したのがすばらしいです!

今まで、専業主婦としてただ家族の為だけに生きてきた女性が、初めて自分の為に自ら行動出来た事が大きな自信となってシャシを成長させたんだと思います。

学校ではちょっとしたロマンス要素もあって、ドキドキしました。

私もそうなんですけど、自分の限界を自分で決めて、自分で決めた枠の中でしか動けない、そんな人はたくさんいると思います。でも、1歩踏み出すと全く違う世界が広がっているって本当だと思うし、私も枠から出てみたいと思わせてくれました。

今専業主婦の方も、お仕事している方も、絶対元気をもらえる映画なので、元気が足りない!という時に見返したいです。

旦那と娘にイライラする!

家族の中で唯一英語が話せないシャシをバカにする旦那と娘。この2人に終始イライラしました。

インドという国では、ヒンドゥー教の強い家長制度が原因で女性の立場が極端に低くなっている様です。家族の中でシャシが軽んじられてるのも、文化的要因があるのかもしれません。

もしかしたら、シャシは十分な教育を受ける機会がなかったのかもしれないし、若くに結婚して家族に尽くす事だけが求められていたのかもしれませんよね。

ヒンドゥー語が第一言語なので、普段の生活ではまったく困る事はなかったのですが…娘の学校の面談に行った際は、母親が英語が話せないという事に、娘はかなりコンプレックスを持っていたので、英語教育がインドの中でどれだけ高いのかを感じますね。

シャシが得意とするお菓子作りも、インドではただの家事の一つとして片づけられるかもしれません。「お菓子作りしか能がない」という評価にしかならないけど、ニューヨークで小さなお菓子のお店を始めたら大成功するかもしれないですよね⁈

シャシは小さい世界しか知らなかったから、自分の可能性を広げる手段を全く身に着けていません。旦那と娘は立派な教育を受けているなら、シャシの可能性を広げる手助けをしてあげて欲しかったです。

ラスト、結婚式で英語のスピーチを求められたシャシを、旦那が静止します。「妻は英語が喋れませんので」と、さも当然の様に。

今までのシャシだったらそこであきらめていたと思うけど、意を決し英語でスピーチを始めます。

旦那と娘の驚いた顔にスカッとしました!

インドに戻った後のシャシと家族の関係が改善していく事を願います!

ネット上の評価は?

「マダムインニューヨーク」について

「マダムインニューヨーク 初めてのニューヨーク人生の輝きを取り戻す旅」(英題:English Vinglish)

監督・脚本:ガウリ・シンデー(2012年)…本作が長編映画デビュー作。インドのアカデミー賞と呼ばれるフィルム・フェア賞で最優秀監督賞に選ばれた注目の女性監督です。

あらすじ

インドで専業主婦として、夫と子供を支える生活を送るシャシ。姪の結婚式の手伝いの為に一人でニューヨークに渡る。

家族で自分だけ英語を話せないコンプレックスを抱え、誰にも内緒で「4週間で話せる!」という英会話教室に通い始める。

スクールの先生や生徒との交流で自分に自信を取り戻していく姿が描かれます。

ラストでもシャシの結婚式の英語スピーチは必見です!

登場人物・キャスト

  • シャシ/シュリデヴィ…インドに暮らす専業主婦。NYで英会話を習い始める
  • サティシュ/アディル・フセイン…シャシの旦那。妻が英語を話せないのをバカにする
  • サプナ/ナヴィカー・コーティヤー…シャシの娘。
  • デヴィット先生/コーリー・ヒップス…シャシが通う英会話教室の先生
  • ローラン/メーディ・ネプー…シャシが通う英会話教室の生徒。シャシに優しい
  • マヌ/スジャータ・クマール…シャシの姉。英語の離せないシャシを甲斐甲斐しくお世話する
  • ラーダ/プリヤ・アーナンド…シャシの姪。シャシが英会話教室に通うのを知っていて応援してくれる