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今回は、広瀬すずさん主演、「ゆきてかへらぬ」をご紹介します。大人の女性として堂々とした演技を披露してくれている広瀬すずさんの演技にも注目です。あらすじ、キャストは?中原中也は誰が演じてるの?と気になる内容をご紹介します。

「ゆきてかへらぬ」レビュー評価

私のレビュー

3人の男女の恋愛ドラマが主軸な今作も、とても目を引いたのが大正ファッション。広瀬すずさん演じる長谷川泰子は女優という事で、様々なファッションに身を包み登場します。

大正時代は、洋装が普及し始めた時代として知られています。この時期のファッションは、伝統的な和装と洋装が融合し、独自のスタイルを生み出しました。特に、帽子は大正ファッションの重要なアクセサリーであり、女性たちは様々なデザインの帽子を身に着けることで個性を表現しました。

大正時代の帽子は、クラシックなボーラーハットから、華やかなブロードブリムの帽子まで多岐にわたります。これらの帽子は、単なるおしゃれアイテムにとどまらず、社会的地位やファッションセンスを示すシンボルでもありました。帽子をかぶることで、女性たちは自信を持ち、外出を楽しむことができたのです。

広瀬すずの演技評価は?

自由奔放で愛に生きる女性、長谷川泰子を感情むき出しで演じられていました。

広瀬すずさんの今までのイメージにはなかった、女性像でとても驚きました!二人の男性の間で揺れ動く感情、自分の中の愛情を全力で表現する泰子

中也の元から小林と一緒にいく事を決意した場面では、中也への気持ちを持ち合わせながら小林に惹かれてしまった罪悪感が感じられました。

小林と暮し始めて、一日中小林をただ待ち続ける生活に精神が追い詰められ、精神障害を患った様子は鬼気迫る迫真の演技でした。

長谷川泰子という女性は、場面場面で見せる姿が大きく異なるので、一人二役をやっているかのようでした。

映画女優広瀬すず、という風格を感じたので今後の映画界での活躍も楽しみですね!

中原中也役のキャストは?

若き天才詩人、木戸大聖を演じたのは木戸大聖さんです。中也の繊細で危なっかしい心の動きを見事に体現していました。

泰子という女性に全力で惹かれ、まるで子猫の様に泰子に慕っている姿はとてもかわいらしかったです。文学の世界では、ライバルも多く対等に渡り歩ける相手も少なく、心許せる相手がいなかったのかもしれません。少なくとも小林はその数少ない内の一人に入ると思います。泰子もまた、本当の自分を出せる相手だったのかもしれませんね。

泰子が小林と出ていく事を悟った時の目の動きが何とも言えない表情で、一瞬で悟ったのが画面を通して分かりました。心を許していた泰子が、信頼していた友と出ていくなんて全く予想していなかったのでしょう。

泰子を失って、正常な精神じゃなさそうな様子が、ちょっと怖いくらいでした。泰子と小林の家に突然やってきて、お祝いと大きな時計を置いていく中也。その時計の秒針の音で精神が崩壊する泰子。同じ時計は中也の家にもあり、離れた家でも同じ時を刻んで繋がってしまうという発想が詩人っぽいなと思います。

ネット上のレビュー評価は?

「ゆきてかへらぬ」について

あらすじ

大正時代、実在した女優・長谷川泰子と詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄という3人の男女の愛と青春を描く。

大正時代の京都、二十歳の新人女優長谷川泰子は17歳の学生中原中也と出会う。反発しながらもひかれあう二人は一緒に暮らし始める。二人が東京に引っ越しをした家を小林秀雄が訪ねてくる。

中也と小林はお互いの才能を認め合い、特別な存在だった。そんな才能あふれる二人の姿をみた泰子は置いてけぼりにされた様なさみしさを感じる。小林もまた、泰子の女優としての才能を感じ強く惹かれていく。

決して後戻りできない3角関係の行方は?

登場人物・キャスト

  • 長谷川泰子/広瀬すず…駆け出しの女優。中原中也と同棲しながら、中也の友達の小林に惹かれる
  • 中原中也/木戸大聖…天才詩人。17歳の時泰子と出会い同棲するが
  • 小林秀雄/岡田将生…中也の友人で文芸評論家。泰子に惹かれ想いを伝える
  • 富永太郎/田中俊介…中也の友達の詩人。登場シーンは少ないがかなりインパクト大。
  • 鷹野叔/トータス松本…泰子の過去を知る謎の男。
  • 長谷川イシ/瀧内公美…回想シーンで登場する泰子の母。